「障子だけだと朝がまぶしい」「冬の窓際は冷える…」と、和室の窓にカーテンをつけたいと思う人もいますよね。
でも、和室にカーテンが合うのか、どうやって取り付けたら良いのか悩みも多いでしょう。
実は、和室のカーテンは障子を外さなくてもつけられますし、無地を選べば浮くこともありません。
この記事では、障子よりカーテンを選ぶメリット、和室に合うカーテンの条件、レールのつけ方、カーテン以外の選択肢の順にご紹介します。和室の窓で困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
当メディアを運営するJTOPIAは、有田焼をはじめとする伝統工芸品を扱う事業者です。工事は当社の取扱い対象外のため、この記事では自分でできる範囲を扱いました。寸法は一般的な値なので、建物や商品による差があるとお考えください。カーテンレールの取り付け方はTOSOの解説をもとにしています。なお記事内の一部のリンクにアフィリエイト広告を利用しています。詳しい編集方針は運営者情報・編集方針をご覧ください。
障子よりカーテンを選ぶメリット

障子は和室の建具として長く使われてきました。ただ光を通す紙でできているため、遮る力はあまり強くないのです。カーテンに替えると、障子では届かなかったところに手が届きます。
替えた人が実際に変わったと感じるのは、次の3つでしょう。
朝の日差しを止められる
障子の和紙は、光をやわらげはしますが止めはしません。東向きの窓なら、障子を閉めていても朝5時台から部屋が明るくなるでしょう。
遮光カーテンに替えると、ここが変わります。遮光には1級から3級までの等級があり、1級がいちばん暗くできる等級です。寝室として使っている和室なら、1級を選んでおきましょう。
昼寝をする部屋でも、在宅勤務で画面の映り込みが気になる部屋でも効きます。等級は商品ページに必ず書かれているので、買う前に見ておいてください。
なお、完全に真っ暗にしたいなら、レールの上や横の隙間から漏れる光も止める必要があります。その場合はカーテンボックスや、レールを覆う形のカバーを足すことになるのです。
冬の冷えを抑えられる
窓際が寒いのは、ガラスで冷えた空気が足元へ降りてくるからです。障子は紙1枚なので、この流れをほとんど止められません。
厚手のカーテンを掛けると、ガラスとカーテンの間に空気の層ができます。この層が、冷えた空気を部屋側へ出しにくくするのです。
効かせたいなら、丈を長めにとってください。裾と床のあいだに隙間が空いていると、そこから冷気が流れ出てしまいます。掃き出し窓なら床すれすれ、腰窓なら窓枠より下まで下ろすと、効き方がはっきり変わるでしょう。
張り替えが要らない
障子は破れたり日に焼けたりするので、何年かに一度は張り替えることになります。1枚だけならともかく、4枚も6枚もあると丸一日の仕事です。
カーテンなら、洗濯機で洗えるものがほとんどです。ホコリが気になったら外して洗い、乾いたら掛け直すだけで済みます。のりも刷毛も霧吹きも要りません。
小さなお子さんや猫がいる家では、障子の破れそのものが悩みの種になりがちです。カーテンに替えると、この心配からも離れられるでしょう。
和室に合うカーテンの条件

和室にカーテンをつけて浮いて見えるとしたら、原因はたいてい決まっています。柄・色・丈の3つです。逆に言えば、この3つを外さなければ和室になじみます。
無地または細かい柄

和室は、畳の目・障子の桟・柱と、細かい線がすでにたくさん入っている部屋です。そこへ大きな花柄やストライプを足すと、線と線がぶつかって落ち着きません。
いちばん外さないのは無地でしょう。ただ、のっぺり見えるのが気になるなら、織りで細かい凹凸が出ているものを選んでください。無地でも表情が出ます。
柄を入れるなら、麻の葉や格子のように、離れて見ると無地に近いものにとどめます。柄の大きさの目安は、1m離れて柄だと分からないくらいと考えておくとよいでしょう。
色は畳の黄みに寄せる

畳は黄みがかった緑です。ここに青みの強い色や、白すぎる白を持ってくると、畳だけが古く見えてしまいます。
合わせやすいのは生成り・薄い茶・濃紺の3色です。生成りは畳とけんかせず、部屋も広く見えます。薄い茶は柱や鴨居の色に寄せる選び方で、建具の多い和室でまとまるでしょう。
濃紺は部屋が締まりますが、面積が大きいぶん効きすぎることがあります。使うなら1面だけにとどめてください。窓が2つ以上ある部屋で両方を濃紺にすると、昼間でも暗く感じます。
迷ったら、畳ではなく柱や鴨居の色に合わせるのがよいでしょう。畳は数年で色が変わりますが、柱の色は変わりません。長く使うなら、変わらないほうに合わせるのが確実です。
丈は窓枠からはみ出さない
洋室のカーテンは、床すれすれまで下ろすのが一般的でしょう。和室で同じことをすると、丈が長すぎて重く見えます。
和室の窓は腰窓が多く、窓枠の下に壁が残ります。この場合は窓枠の下から15cmほど下で止めると収まりがよくなるのです。掃き出し窓なら、床から1cmほど上げてください。引きずると傷みますし、畳の上では特に汚れが目立ちます。
測るときは、窓枠ではなくレールのランナー(カーテンを引っかける輪)の下端から測ります。ここを間違えると、レールの高さのぶんだけ長くなってしまうのです。
既製品の丈は135cm・178cm・200cmが定番です。和室の窓はこの3つに合わないことが多く、5cm10cm単位で足りない、余るということが起きます。
カーテンレールのつけ方

和室の窓は、外側にガラスのサッシ、内側に障子という二重の構えになっていることが多いものです。どこにレールをつけるかは、障子を外すかどうかで決まります。
やり方は4つあります。穴を開けられるか、障子を外せるかで選んでください。
障子を外して窓枠の上につける

いちばん素直なやり方です。障子を外し、窓枠の上10cmから12cmのあたりにブラケットを固定して、レールを通します。
カーテンが窓全体を覆うので、遮光も断熱もいちばん効きます。ビスを打つ前に、その位置に下地があるかを必ず確かめてください。石膏ボードだけのところに打つと、レールごと抜け落ちるのです。
下地の位置は、壁を軽く叩いた音でもある程度分かります。確実にやるなら、ホームセンターで売っている下地探しの針が便利です。
外した障子は、押入れの天袋に立てて保管しておくと、退去のときや気が変わったときに戻せます。新聞紙を挟んでおくと、桟どうしが擦れないので安心です。
障子を残して鴨居につける

障子を外したくない、置き場所がないという場合は、残したままでもつけられます。鴨居は溝の彫られた木枠で、ふすまや障子の重さを受けている部材です。そのためビスを留める先として使えます。
このつけ方には、ひとつ得があります。昼間は障子が目隠しの役をしてくれるので、レースカーテンを省いて厚地1枚で足りるのです。そのぶん費用も手間も減ります。
気をつけたいのは長押のほうでしょう。鴨居の上にある水平の板で、ここは薄い化粧板のことがあります。見た目が似ていても、長押に直接打つと割れることがあるので、どちらの部材かを確かめてから打ってください。
見分け方は溝です。障子やふすまが滑る溝が彫ってあるほうが鴨居で、その上にある飾りの板が長押になります。
穴を開けられないときはつっぱり式

賃貸で壁に穴を開けられないなら、つっぱり式のレールという手もあるでしょう。窓枠の内側に突っ張って固定するので、工具も要りません。
ただし突っ張る力が弱いと落ちますし、強すぎると枠にへこみやヒビが入ります。取り付けたあとで一度、下へ引いてみて動かないかを確かめると安心です。
窓枠の内側に収めるぶん、カーテンは窓より少し小さくなります。遮光をいちばんに考えているなら、この点は割り切ってください。
外せないときは鴨居フックにポールをかける

障子も外せず、穴も開けられない。その場合は、鴨居に引っかけるフックを使います。フックにポールを渡して、そこへカーテンを通すやり方です。
掛けられる重さは限られるので、丈の短いカフェカーテン向きでしょう。窓の上半分だけを隠したいときには、これで足ります。
フックが鴨居に食い込んで跡が残ることもあるでしょう。当たる面にフェルトを貼っておくと、退去のときに困りません。
カーテン以外の選択肢

窓まわりに掛けるものは、カーテン以外にもあるのです。和室では、畳の目や障子の桟と線の向きがそろうものが合います。
カーテンで決めきれないときは、次の3つも見てみてください。
プリーツスクリーン

和紙に似た生地を蛇腹にたたんで上下させるものです。障子の雰囲気をいちばん残せます。
上下を別々に動かせる製品なら、下半分だけ閉じて手元の光を残すこともできます。外からの視線は切りたいが、空は見ていたいという窓に向いているでしょう。
ロールスクリーン

1枚の生地を巻き取る形で、たたんだときにいちばん小さくなります。窓まわりをすっきり見せたい部屋に向いています。
生地が1枚なので、基本は全部閉じるか全部開けるかのどちらかです。半分だけ光を入れたい窓には向きません。
ブラインド

羽根の角度で光の量を細かく変えられます。木製の羽根を選べば、和室の柱や鴨居の色に寄せられるでしょう。
ただし羽根の1枚ずつにホコリが積もります。手入れの手間でいうと、この3つの中ではいちばんかかるとお考えください。
ロールスクリーンとブラインドは、1cm単位のオーダーで窓に合わせられます。和室に合わせるなら、色は畳の黄みに寄せてください。


価格はいずれも定価で、サイズによって変わる点にご注意ください。
まとめ
和室にカーテンをつけても、無地を選んで丈を合わせれば浮きません。障子では止められない朝の日差しと冬の冷えを抑えられて、張り替えからも解放されます。
選ぶときの条件は3つでした。柄は無地か細かいもの、色は生成り・薄い茶・濃紺、丈は窓枠からはみ出さないところまでにしてください。
つけ方は、障子を外すなら窓枠の上、残すなら鴨居です。穴を開けられないならつっぱり式、障子も外せないなら鴨居フックという順で考えると迷いません。
障子をどうするかで迷っているなら、紙を替える、素材を変える、カーテンに替えるという選び方があります。費用と手間の違いは、こちらの記事をご覧ください。
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