和室の模様替えや気分転換などで、障子をリメイクしたいと考えているみなさん。障子のリメイク方法は複数あり、どれも自分で行うことができます。
選ぶときにまず考えたいのは、和の雰囲気をどこまで残したいかです。紙を替えるだけなら障子のままですが、カーテンに替えると洋室に近づきます。枠はそのまま使うため、あとから別の方法に変え直すこともできるでしょう。
この記事では、柄や色のついた紙に替える方法、布やアクリルに替える方法、カーテンやスクリーンに交換する方法の順にご紹介します。障子の見た目を変えたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
当メディアを運営するJTOPIAは、有田焼をはじめとする伝統工芸品を扱う事業者です。工事は当社の取扱い対象外のため、この記事では自分でできる範囲と、業者に頼むときの目安を扱いました。費用は一般的な値なので、地域や業者による差があるとお考えください。賃貸の原状回復については国土交通省のガイドラインをもとにしています。なお記事内の一部のリンクにアフィリエイト広告を利用しています。詳しい編集方針は運営者情報・編集方針をご覧ください。
障子のリメイクは3つの選択肢から選ぶ

障子のリメイクは、どこまで変えるかで3つに分かれます。紙だけ替えるのか、紙の素材ごと変えるのか、障子そのものをやめるのか。この3つです。
選ぶときに見るのは、次の3つでしょう。
- 和の雰囲気を残したいか
- かけられる手間と費用
- 持ち家か賃貸か
費用と手間は、この順に増えます。障子紙は1枚あたり数百円から、素材を変えるなら数千円、カーテンやスクリーンに替えるなら1窓で1万円を超えることもあるでしょう。
賃貸なら、元に戻せるかどうかを先に確かめてください。紙を替えるのは退去時に張り直せば済みますが、枠に穴をあける工事は許可が要ります。
和の雰囲気を残したいなら、紙を替えるだけで足ります。破れが続くのが悩みなら、素材を変えると解決するのです。日差しや寒さまで何とかしたいなら、カーテンやスクリーンまで視野に入ります。
1. 柄や色のついた障子紙に替える

いちばん手軽なのがこれです。枠はそのまま、紙だけを柄や色のついたものに替えます。道具はホームセンターでそろい、1枚あたり数百円から1,000円ほどで買えるでしょう。
白い紙に戻すのと手間は変わりません。それでいて、部屋の印象は大きく動くのです。
柄は細かいものを選ぶ
障子は壁に近い面積を占めます。そこへ大きな柄を入れると、模様だけが目に飛び込んできて落ち着かないのです。
麻の葉や格子のように、離れて見ると無地に近い柄が合います。近づいたときにだけ柄が見える、という程度がちょうどよいでしょう。
桜や紅葉のような具象の柄は、季節が限られます。1年を通して使うなら、幾何学の柄のほうが飽きません。
色は畳や柱に寄せる

色つきの障子紙は、生成り・薄い茶・濃紺あたりが定番です。迷ったら、畳ではなく柱や鴨居の色に寄せてください。畳は数年で色が変わりますが、柱の色は変わりません。
濃い色は光をかなり止めます。部屋が暗くなるので、使うなら1面だけにとどめるのが無難です。
なお、障子紙は和紙のほかにプラスチック製のものもあります。光の通り方が和紙とは違うので、サンプルで確かめてから決めるとよいでしょう。
貼り替えの手順は白い紙と同じです。古い紙を霧吹きで湿らせて剥がし、桟に残ったのりを固く絞った布で拭き取ります。桟が乾いてから新しい紙を広げ、のりを塗って貼り、余りを定規に沿って切り落としてください。
最後に霧吹きで全体を軽く湿らせると、乾いたときに紙がぴんと張ります。たるみが気になっても、乾くまでは触らないほうがよいでしょう。
2. 障子紙の素材を変更する

紙そのものをやめて、別の素材に替える方法です。破れが続くのが悩みなら、ここで解決します。
布や壁紙を紙の代わりに貼る
薄手の布や、和紙調の壁紙を桟に貼る方法です。紙より丈夫で、柄の選択肢も広がります。
気をつけたいのは厚みでしょう。厚い生地を選ぶと光がほとんど通らず、昼間でも部屋が暗くなります。障子の良さは光をやわらげて通すところなので、透け感のあるものを選んでください。
貼り方は障子紙と同じで、両面テープか専用ののりを使います。桟の幅に合わせて切るので、紙より手間はかかるのです。
アクリル板をはめる
桟の裏からアクリル板をはめる方法です。指で押しても破れないので、小さなお子さんや猫がいる家で選ばれます。
光も通りますし、見た目も障子に近いまま保てます。乳白色のものを選ぶと、和紙に近い柔らかさが出るでしょう。
ただし重くなります。障子1枚の重さが倍ほどになるので、敷居の滑りが悪くなることもあるでしょう。開け閉めが重いと感じたら、敷居用のテープを貼ると動きが戻ります。
貼る素材によって、使うものも変わります。紙や薄い布なら専用ののりで足りますが、厚手の生地やアクリル板は両面テープか押さえ縁で留めるほうが確実です。のりだけだと重みで剥がれてきます。
3. カーテンやスクリーンに交換

障子をやめて、窓まわりを別のものに替える方法です。遮光や断熱まで手が届くのは、この選び方だけです。
障子は外しても、残したままでも構いません。残す場合は昼間の目隠しを障子が担ってくれるので、厚地を1枚掛けるだけで足ります。外した障子は押入れの天袋に立てておけば、いつでも戻せるでしょう。
カーテンにする
いちばん手に入れやすく、洗えるのが利点です。遮光の等級を選べば、朝の日差しも止められます。
和室では、無地か細かい柄を選ぶと浮かないでしょう。丈は窓枠の下から15cmほど下で止めてください。
レールは鴨居の下に付ければ、障子を残したままでも干渉しません。和室のカーテンの選び方と付け方は、こちらの記事をご覧ください。
ロールスクリーンにする
1枚の生地を巻き取る形で、たたんだときにいちばん小さくなります。窓まわりをすっきり見せたい部屋に向いているでしょう。
窓枠の内側に収めれば、障子を残したまま付けられます。生地は無地か、麻の葉のように細かい柄を選ぶと、畳や柱となじむでしょう。
生地が1枚なので、基本は全部閉じるか全部開けるかのどちらかです。半分だけ光を入れたい窓には向きません。


写真はメーカーの掲載例です。価格は窓の寸法で変わります。
プリーツスクリーンにする
和紙に似た生地を蛇腹にたたんで上下させるものです。3つのなかで障子の雰囲気をいちばん残せます。
上下を別々に動かせる製品なら、下半分だけ閉じて手元の光を残すこともできるのです。
窓まわりの選び方は、カーテンを中心にまとめた記事があります。レールをどこにつけるかまで扱っているので、あわせてご覧ください。
あわせて読みたい和室に合うカーテンの選び方|障子の扱いとレールのつけ方その他のリメイクアイデア

3つの選択肢に当てはまらないものも、いくつかあります。どれも小さく始められるので、手をつけやすいでしょう。
ひとつは枠を黒く塗る方法です。白木の桟を黒く塗るだけで、障子が格子窓のように見えます。紙は白いままでも印象が引き締まるのです。水性塗料なら匂いも少なく、1枚あたり1時間ほどで塗れます。
もうひとつは紙を貼らずに枠だけ残す方法です。間仕切りとして使っている障子なら、紙を外して枠だけにすると、光も風も通ります。部屋の奥まで明るくなるかわりに、目隠しの役は失われるので、窓際には向かないのです。
破れが1か所だけなら、そこに和紙を貼って隠すという手もあります。桜や雲の形に切った和紙を重ねると、繕った跡が模様に見えます。張り替えるほどでもないときに使える方法です。
業者に頼む場合は?目安と賃貸の注意

ここまでは自分でできる範囲の話でした。枚数が多いときや、仕上がりにこだわりたいときは、業者に頼むほうが早く済みます。
自分で張り替えると、1枚あたり1時間ほどかかります。4枚あれば半日、6枚なら一日仕事になるでしょう。のりが乾くまで動かせないので、作業する場所も要ります。
業者に頼むと、紙の種類も選べますし、桟の歪みや破損も見てもらえるでしょう。何枚かまとめて頼むほうが、1枚あたりの費用は下がります。
頼む前に、枚数と、1枚の幅と高さを測っておいてください。見積もりはこの2つで出ます。障子は1枚ずつ寸法が違うことがあるので、同じ部屋でも別々に測るほうが確実です。
桟が折れていたり、枠が歪んで閉まらなかったりする場合は、紙だけ替えても直りません。そこも一緒に伝えておくと、当日になって追加の見積もりが出ることを防げるでしょう。
賃貸で気をつけたいのは原状回復の扱いです。障子紙の張り替えは、借主の負担とされることがあります。色や柄のついた紙に替えたまま退去すると、戻す費用を求められる場合があるのです。
アクリル板や塗装のように元に戻せない変更は、事前に大家さんか管理会社へ確認してください。カーテンに替える場合も、障子を捨てずに保管しておけば、退去時に戻せます。
原状回復の範囲については、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(2026年10月27日確認)をご覧ください。
まとめ
障子のリメイクは3つから選べました。紙だけ替える、素材を変える、カーテンやスクリーンに交換する。どこまで変えたいかで決まります。
和の雰囲気を残すなら、柄や色のついた障子紙がいちばん手軽です。柄は細かいものを、色は畳や柱に寄せて選んでください。
破れが続くのが悩みなら、布やアクリル板に替えると解決します。遮光や断熱まで求めるなら、カーテンやスクリーンまで視野に入るでしょう。
賃貸では、元に戻せる範囲かどうかを先に確かめておくと安心です。
障子だけでなく、和室そのものの見せ方を整えたい方は、こちらの記事もご覧ください。
あわせて読みたい和室をおしゃれにする方法|家具・ラグ・明かりの選び方
