ダイニングの照明を買い替えようとして、電球色にするか昼白色にするかで手が止まっていませんか。似たような照明がずらりと並ぶと、どれが自分の食卓に合うのか分からなくなりがちです。
決めることは2つだけ。光の色と、シェードの素材です。この2つが決まれば、和モダンの食卓に合う照明は自然と絞れるはずです。
この記事では、その2つの選び方と、在庫のある和モダンの照明をご紹介します。最後に、選んだ光の下で有田焼の器がどう映るかも見ていきましょう。
当メディアを運営するJTOPIAは、有田焼をはじめとする伝統工芸品を扱う事業者です。掲載している器の寸法・容量・重さは、すべて実際に取り扱う商品の実測値であり、カタログ表記の引き写しではありません。紹介する有田焼は自社の取扱品です。照明はインテリア照明専門店BeauBelle(ボーベル)の商品で、リンクにはアフィリエイト広告を利用しています。電球色・昼白色などの区分はJIS Z 9112の値を確認して記載しています。詳しい編集方針は運営者情報・編集方針をご覧ください。
この記事に掲載した価格は2026年9月11日に自社ECの表示と照合した税込価格です。在庫状況により変動する場合があります。
ダイニングの照明は光の色で決まる

同じテーブル、同じ器でも、明かりの色が変われば食卓の印象は別物になります。ここを先に決めてしまうのが近道です。
光の色は色温度という数値で表され、単位はケルビン(K)を使います。数値が低いほど赤みを帯び、高いほど青みを帯びるという関係です。
日本ではJIS Z 9112という規格で、蛍光ランプとLEDの光源色が5つに区分されています。数値は次のとおりです。
電球色|料理と木の色が温かく見える

ダイニングでまず候補になるのが電球色です。赤みを含んだ光なので、料理の焼き色や木の天板が温かく見えます。
和モダンの空間とも相性がよく、無垢材や和紙、真鍮といった素材の質感を引き立ててくれるでしょう。この記事で紹介する照明にも、色温度3000ケルビンと明記された製品があります。
一方で、細かい手元作業には向きません。書類を広げたり縫い物をしたりする場所を兼ねているなら、次の昼白色も検討してください。
昼白色|手元がはっきりして作業に向く

昼白色は4600〜5500ケルビン。自然光に近い白で、手元がくっきり見えます。ダイニングテーブルが作業台を兼ねている家では、こちらが実用的でしょう。
ただし、食事の時間には少し冷たく感じられることがあります。白い光の下では、料理の赤みや黄みが控えめに見えるためです。
その中間を取るなら温白色(3250〜3800K)という選択肢もあります。電球色ほど赤くなく、昼白色ほど白くない。迷ったときの落としどころとして覚えておいてください。
調光調色|食事と食後で切り替えられる
どちらか一方に決めきれない。そういう方には、色温度そのものを変えられる製品があります。
調光調色に対応した電球なら、明るさと光の色をリモコンで切り替えられます。作業のときは白く、食事と食後は暖かく。ひとつの器具で両方をまかなえるのが利点です。
器具ごと買い替えなくても、電球だけ替えれば済む場合もあります。まずは今使っている照明の口金を確かめてみましょう。
和モダンの食卓に合う照明の選び方|3つの条件

光の色が決まったら、いよいよ器具そのものを選びます。和モダンの空間でとくに効くのが、次の3つです。
素材|和紙と竹と木は光をやわらげる

和紙や竹、木のシェードは、光を一度受け止めてから拡散させます。ガラスや金属に比べて、まぶしさが出にくいのが特徴です。
テーブルを囲んで顔を合わせるダイニングでは、この違いが効いてきます。光源が直接目に入らないぶん、長く座っていても疲れにくいのです。
影|透かしのシェードは壁と天井に模様を落とす
和の照明には、影を積極的に使う形が多くあります。竹を組んだフレーム、紙紐の隙間、切り込みを入れた樹脂などです。
こうしたシェードは、灯すと壁と天井に模様を描きます。照明そのものより、影のほうが空間を決めることもあるほど。夜の食卓を静かに見せたい方に向いています。
シェードの内側|白なら光の色をそのまま返す
見落としやすいのが、シェードの内側の色です。内側が白い器具は、光源の色をそのまま下へ返します。
内側が木地や真鍮のものは、その色を少し帯びた光に変わるでしょう。せっかく選んだ光の色も、シェードで変わってしまっては意味がありません。電球色や昼白色をそのまま出したいなら、内側が白い器具を選んでください。
なお、どの高さに吊るすか、手元灯を足すかといった明かりの位置については、晩酌の記事で詳しく扱っています。
あわせて読みたい晩酌をより豊かにする7つのポイント|器と明かりで作る和モダンな晩酌スペース【和紙/紙】シェードの選び方とおすすめ商品

ここからは、シェードの素材で3つに分けてご紹介します。まずは、シェードそのものがやわらかく光る和紙と紙からです。
メリット|光の粒が散って影がやわらかくなる
和紙や紙紐のシェードは、面全体がぼんやりと光ります。光源が一点に集中しないので、テーブルの上にできる影の輪郭もやわらかいのです。
器を並べたときに、縁の影が強く出すぎないのも利点です。染付の藍や色絵の赤を、素直な色で見せてくれます。
選ぶポイント|電球色と合わせると紙の色が生きる
紙のシェードは、それ自体がわずかに黄みを帯びた色。電球色と組み合わせると、その色が素直に出ます。
逆に昼白色を入れると、紙の色と光の色がぶつかって、くすんで見えることも。紙のシェードには電球色と覚えておくと失敗しません。
向いている人|食後にゆっくり過ごしたい人
面で光るぶん、卓上の明るさは強くありません。細かい手元作業には物足りないでしょう。
食事のあとも席に残ってお茶を飲む。そんな時間を大事にしたい方に向いた形です。




価格は2026年9月11日時点のものです
【透かし】シェードの選び方とおすすめ商品

次は、シェードの隙間から光を通して、まわりに模様を描く形です。
メリット|天井と壁に模様が出て部屋が広く見える
竹のフレームや切り込みを入れたシェードは、灯すと光と影が周囲へ広がります。視線が天井や壁へ抜けるぶん、部屋が実際より広く感じられます。
照明が一台で空間を決めてくれるので、ほかの飾りを増やさずに済むのも助かるところです。
選ぶポイント|透かしが粗いほど影は大きく出る
影の出かたは、透かしの細かさで決まります。細い竹ひごを密に並べたものは繊細な線に、大きく抜いたものは大胆な模様になります。
天井が近い部屋では、模様が大きく出すぎることも。吹き抜けや天井の高い部屋ほど、粗い透かしが映えます。
向いている人|工芸の手仕事を暮らしに置きたい人
この型には、職人や作家の手仕事でつくられた照明があります。たとえば「誇れ」は、駿河竹千筋細工の技法を使ったシェード。細く丸く削った竹ひごをしなやかに曲げ、竹の輪に一本ずつ組み込んでいます。
灯すと、何千本もの細い線で描いたような光と影が壁に広がります。手でしならせた竹の曲線は、機械で抜いた透かしにはないやわらかさ。有田焼を選ぶのと同じ目線で、明かりも手仕事から選びたい方に見ていただきたい照明です。




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【木/真鍮】シェードの選び方とおすすめ商品

3つめは、光を通さないシェードで下だけを照らす形です。
メリット|光が下に落ちて卓の上だけが明るくなる
木や金属のシェードは光を通しません。そのぶん、明かりがまっすぐ下へ落ちます。
テーブルの上だけが明るくなり、まわりは沈む。料理と器に視線が集まる、いちばん食卓らしい光り方といえるでしょう。手元の明るさも取れます。
選ぶポイント|天板の樹種に木の色を寄せる

木のシェードを選ぶなら、テーブルの天板と樹種か色味を合わせてください。オークの天板ならアッシュやビーチ、濃い色の天板ならウォールナット系を選びます。
木の色と器の釉薬の相性については、無垢テーブルの記事で詳しく書きました。天板の色から器を選ぶ話です。
あわせて読みたい無垢テーブルに合う器の色|オーク・ウォルナット・チェリー別の選び方向いている人|無垢のテーブルを使っている人
木のシェードは、天板と素材が響き合います。無垢材のテーブルを置いている家では、まずこの形から見るのが早道です。
真鍮のシェードも同じ系統です。落ち着いた金色の光沢は、金彩の器と並べたときによくなじみます。




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選んだ光の下で有田焼はこう見える

照明が決まったところで、最後にひとつ。その光の下で、器の表情がどう変わるかにも触れておきます。
有田焼は加飾の種類が多い焼き物です。金や銀を使うもの、深い釉薬を掛けるもの、顔料で絵を描くもの。光への反応は、この加飾の系統でおおよそ分かれます。
本金彩|光を映して見る角度で表情が動く
金や白金を使った器は、光を反射します。手に取って傾けるたび、明るい面と暗い面が入れ替わる。止まって見える器ではありません。
電球色の下では金がより赤く、昼白色の下では白金が冴えて見えます。どちらが正しいということはなく、好みで選んでください。
辰砂と天目|明かりを落としても色が濁らない
辰砂の赤や天目の黒は、釉薬そのものが深い色を持っています。光量を絞った場所でも、色が沈んで見えにくくなることが少ない系統です。
食後に明かりを落として過ごす食卓に向いた系統です。
色絵と染付|光の色で映える絵柄が変わる
顔料で絵を描いた器は、光の色の影響をそのまま受けます。これは編集部の見方ですが、赤や金を多く使った色絵は電球色の下で温かく、藍一色の染付は昼白色の下で澄んで見えます。
よく使う器が決まっているなら、器に合わせて光の色を選ぶのもひとつの手。調光調色の電球なら、その日の器に合わせて切り替えられます。
朝の自然光の下で器がどう見えるかは、別の記事にまとめました。
あわせて読みたい朝の食卓の設え|光とマグカップの置き場所下に挙げたのは、加飾の系統を散らして選んだ6点。価格は5,500円から19,800円までです。
高8/口径7.7cm湯呑 銀油滴天目真右エ門窯5,500円(税込)商品を見る
高8.2/口径6.4cm湯呑 銀河本金彩 星天真右エ門窯11,000円(税込)商品を見る
高9.2/口径7.7cm湯呑み 染付王冠桜惣次郎窯11,000円(税込)商品を見る
径7.8/高6.8cmコーヒーカップ 紅梅臥牛窯13,200円(税込)商品を見る
高8/径7.8cm湯呑み 色絵花鳥図小畑裕司16,500円(税込)商品を見る
高8.5/口径8cmマグカップ 染錦薔薇図虎仙窯19,800円(税込)商品を見る
まとめ
和モダンなダイニングの照明は、次の順番で決めると迷いません。
- 光の色を決める。食事中心なら電球色、作業を兼ねるなら昼白色
- シェードの素材を選ぶ。和紙・竹・木は光をやわらげる
- 和紙/紙・透かし・木/真鍮の3つから、食卓の過ごし方に合う型を選ぶ
器具のデザインから入ると、光の色が後回しになりがちです。先に光を決めて、あとから形を選ぶ。この順番が、結果として遠回りになりません。
明かりが決まったら、その下に置く器を選ぶ番。ウイスキーや焼酎を楽しむ夜なら、グラスの記事もあわせてどうぞ。
あわせて読みたい有田焼のウイスキーグラス・焼酎グラスおすすめ10選と選び方


