和室に置くベッドを探していると、「畳がへこむのでは」「下にカビが生えそう」と気になる点が出てきますよね。
畳の上にベッドは置いて構いません。手当てが要るのは、へこみと湿気の2つだけです。
この記事では、へこみを防ぐ方法、湿気をためない置き方、和室に合うベッドの選び方、畳数別のレイアウトの順にご紹介します。和室で寝ることを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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畳のへこみを防ぐ方法は3つ|ベニヤ板・コルクマット・脚の数

畳がへこむのは、重さが脚の裏の小さな面積に集まるからです。シングルのフレームがおよそ30kg、マットレスと大人1人で60kgとすると、合わせて90kg前後が4本の脚に乗ります。
畳は、い草を編んだ表と、その下の畳床でできています。やわらかいので、一点に重さがかかると戻りにくい跡が残るのです。
防ぐ考え方は2つしかありません。重さを広い面に散らすか、受ける点を増やすか。これから挙げる3つは、どちらかに当たります。
ベニヤ板|面で受けると脚の跡が残りにくい

ホームセンターで売っているベニヤ板を、脚の下に敷く方法です。厚さ9mmから12mmあれば、脚にかかる重さを板の広さに散らせます。
大きさは1辺20cm前後が目安になります。脚より大きければ効きますが、大きすぎると畳の上で目立つでしょう。
板と畳の間にフェルトを1枚挟むと、板の角で畳の表を傷めずに済みます。
板は木なので、畳の色ともなじみます。どうしても見える場所なので、色の合うものを選んでください。
コルクマット|切って脚の形に合わせられる

コルクマットはハサミで切れるので、脚の形に合わせて使えます。丸い脚にも角の脚にも合わせられるでしょう。
厚さは8mmから10mmのものが扱いやすく、重さも散ります。薄すぎると重さがそのまま通ってしまうのです。
色は生成りに近いものを選ぶと、畳から浮きません。木目を印刷したものより、無地のほうが落ち着くでしょう。
ただしコルクは湿気を含みます。敷きっぱなしにせず、ときどき外して乾かしてください。
脚の数|多いほど1本にかかる重さが減る
ベッドの脚は4本のものばかりではありません。6本以上あるものは、同じ重さでも1本あたりが軽くなります。
90kgを4本で受ければ1本22kg、6本なら15kgです。この差が、そのまま畳にかかる力の差になるのです。
脚の裏の広さも見てください。細い金属の脚より、太い木の脚のほうが面で受けられます。
買う前に脚の本数と脚の裏の大きさを確かめておくと、あとから敷くものを足さずに済むでしょう。
湿気をためない置き方のポイント

畳は湿気を吸って吐く材料です。その上にマットレスを直接置くと、吸った湿気の逃げ場がなくなります。
寝ている間の汗と体温で、マットレスの裏側は湿ります。朝そのままにして出かけると、畳との間に湿気が残ったままになるのです。
見るのは、すのこ・壁からの距離・動かす頻度の3つになります。
すのこ|床板に隙間があると湿気が抜ける

すのこは、床板に隙間を空けた作りです。マットレスの裏に空気が通るので、湿気がこもりません。
面でふさがれた床板や、布を張った床板は、通気の点では不利になります。和室で使うならすのこを選んでください。
すのこの材には桐とひのきがよく使われます。どちらも湿気を吸いすぎず、軽いのが特徴です。
壁からの距離|壁にぴったり付けると風が通らない
和室の壁は、砂壁や土壁のことがあります。ベッドを押しつけると、壁側の空気が止まってしまうのです。
壁から5cmから10cm離してください。掃除機も入り、結露も起きにくくなるでしょう。
窓際も同じです。冬の窓は結露するので、窓からも少し離して置くほうが安心できます。
動かす頻度|月に一度ずらすと畳が乾く
ベッドの下の畳には、日が当たらず風も通らないのです。そのままにすると、まわりとの色の差が出てきます。
月に一度、30cmほどずらして畳を乾かしてください。そのついでに脚の跡も確認できます。
分解しなくても構いません。ずらすだけで、下の畳に風が入るのです。
梅雨時は、窓を開けて扇風機を回すと早く乾きます。
畳そのものがすでに傷んでいるなら、替えてしまう手もあるでしょう。畳の表替えから、フローリングに変える工事までは、同じ業者で見積もりを取れます。
畳の状態によっては、敷くものを足すより替えるほうが早いかもしれません。同じ条件で2社から3社に出せば、範囲の取り方の違いまで見えてくるはずです。
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和室に合うベッドの選び方|3つの条件

ここまでは、すでにあるベッドを置くときの話でした。これから選べるなら、はじめから和室に合うものを選ぶほうが早いです。
見るのは高さ・素材・構造の3つになります。この3つが揃っていれば、敷くものを足す手間も減らせるでしょう。
高さ|ヘッドボードが低いと天井の低さが気にならない
和室の天井は、洋室より低いことがあります。そこへ高いヘッドボードを置くと、部屋が狭く見えてしまうのです。
ヘッドボードの高さは、低いもので60cm、高いもので90cm前後と幅があります。低いほど、畳と鴨居の間に余白が残るのです。
寝たときの目線も変わります。床面が低いと天井までの距離が取れるので、同じ部屋でも広く感じられるでしょう。
素材|ひのきや桐は畳と木の色がなじむ
和室には、柱・鴨居・敷居と木が多く使われています。ベッドの木の色が近いと、置いただけでなじみます。
ひのきと桐は、和室の建具に使われてきた木です。色が明るく、畳の黄みとも合います。
塗りつぶした白や黒のフレームは、和室では浮いて見えるものです。木目が見える仕上げを選んでください。
金属のフレームも、和室では冷たく映ることがあります。
構造|すのこは畳の上でも湿気をためない
すのこが通気で有利なことは、ひとつ前の章で見たとおりです。選ぶ段階から、すのこに絞ってしまって構いません。
引き出しの付いた収納ベッドは、床板が塞がれます。収納は魅力ですが、和室では通気を先に考えてください。
組み立て式のものが多いので、和室まで運んで組み立ててもらえるかも確かめておくと安心でしょう。
ベッドは大きいので、実物の寸法を見てから選んでください。開梱設置まで頼める店なら、和室まで運んで組み立ててもらえます。
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4点とも主材はひのき無垢材のすのこ仕様で、シングル・セミダブル・ダブルから選べます。価格はシングルの目安です。コルスはメーカーの生産終了により在庫限りです
畳数別のレイアウト|6畳と8畳に置けるもの

和室の広さは畳の枚数で決まります。江戸間の6畳はおよそ264×352cm、8畳はおよそ352×352cmです。
シングルのベッドは幅98×奥行205cm前後になります。この寸法を部屋から引くと、残る幅が見えてきます。
6畳|シングル1台と小さい家具まで
264cmの幅に、幅98cmのベッドを壁沿いに置くと、残るのは166cmです。
そこから人が通る幅を60cm取ると、家具に使えるのは106cm。チェストか小さい棚が1つ入る幅になります。
奥行は、352cmの部屋に205cmのベッドなので147cm残ります。足元に物を置くより、空けておくほうが広く見えるでしょう。
押入れや床の間の前はふさがないでください。開けられなくなると、収納として使えなくなります。
8畳|セミダブル1台・シングル2台が入る
352cmの幅なら、セミダブル(幅122cm)を置いても230cm残ります。余白が大きいぶん、家具の置き方に自由がきくでしょう。
シングル2台を並べると幅196cm。間を10cm空けても206cmなので、146cmが残る計算です。
2台並べるときは、それぞれの下に敷くものを用意してください。畳にかかる重さが2倍になるためです。
広いぶん家具を足せますが、畳の見える面積を残すほうが和室らしく見えます。
部屋の使い道そのものを考え直すなら、押入れや床の間を含めた使い方はこちらの記事をご覧ください。
あわせて読みたい和室の活用アイデア|床の間・押入れ・部屋別の使い道まとめ
畳の上にベッドは置けます。手当てが要ったのは、へこみと湿気の2つだけでした。
へこみは、ベニヤ板かコルクマットを脚の下に敷くか、脚の数が多いベッドを選ぶことで防げます。90kgを4本で受けるか6本で受けるかで、畳にかかる力は変わるのです。
湿気は、すのこを選び、壁から5cmから10cm離し、月に一度ずらすことで抜けていきます。
これから選ぶなら、高さ・素材・構造の3つを見てください。ひのきや桐のすのこベッドなら、3つとも満たせるでしょう。
置ける大きさは、6畳ならシングル1台と小さい家具まで、8畳ならセミダブル1台かシングル2台が目安になります。

